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犬や猫の治療で使う鍼灸とは|自律神経やホルモンバランスを整える

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鍼灸とは疾患や症状毎に適切な経穴(ツボ)に細い鍼を刺入したり、もぐさを置いて燃焼させたりなど生体に刺激を加えることで、身体の自然治癒力を高める治療法です。

鍼灸は漢方同様に古代中国で発展した伝統医学であり、薬や手術などで病気の症状を治すことに重きを置く西洋医学とは異なり、漢方や鍼灸に代表される東洋医学は体の不調を内側から根本的に治すことを重視します。

鍼灸はお年寄りの方の肩コリや腰痛の治療に用いられるイメージがありますが、実は犬や猫の治療にも利用できます。

 

今回は犬や猫の治療で使う鍼灸について解説していきます。

■目次
1.ペットの治療で使う鍼灸とは
2.鍼灸が使用されるタイミングや疾患
3.鍼灸を使用するメリット
4.まとめ

 

ペットの治療で使う鍼灸とは

ペットの治療で使う鍼灸は、使い捨ての非常に細い(太さ直径約0.10mm~0.30m)鍼を使った鍼施術が基本で、痛みはほとんどなく、施術の前は緊張していても施術中にリラックスして寝てしまう子がいるほどです。

 

灸施術は多少の熱さを感じるためごく稀に嫌がる子もいらっしゃいますが、多くの子がおとなしく施術を受けてくれます。

お灸には皮膚の上で直接もぐさを燃焼させて灸の痕を残す有痕灸と、間接的にもぐさを皮膚に押し当てることで灸の痕を残さない無痕灸があります。

犬や猫の皮膚はヒトよりもデリケートな上に、直接もぐさを当てると毛が焦げてしまうため、無痕灸を行います。具体的には、棒灸(もぐさを棒状に固めたもの)、ホルダー(棒灸を固定して手で持つための道具)、タオル(タオルの上から棒灸を当てて熱さを和らげる)を使用します。

タオルの上から棒灸を当てることで気持ちの良い温度になり、できる限り動物に痛みや熱を感じさせないように注意を払って鍼灸を行っております。

 

鍼灸が使用されるタイミングや疾患

鍼灸は様々な疾患に適応可能ですが、特に多いのは椎間板ヘルニア、てんかん発作による足のふらつき、関節炎、膝蓋骨脱臼による後ろ足の痛み、食欲低下、下痢、嘔吐、便秘などによく用いられます。また、鍼灸は薬を慢性的に服用しても中々症状が改善しない場合などに漢方と組み合わせることで非常に良く効く傾向にあります

 

さらに鍼灸が効く意外な疾患や症状としては、皮膚炎や副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)、副腎皮質機能低下症(アジソン病)、口内炎、多飲多尿、夜鳴きなどにも効果を示すことがあります。

鍼灸は特定の疾病や症状に対してではなく、ホルモンバランスや自律神経を整える作用や免疫能の向上作用によって体全体の調子を整えることができるため、多種多様な疾患に用いることができるのです。

 

鍼灸を使用するメリット

鍼灸を使用する一番のメリットは、副作用がなく関節痛や神経痛などの慢性痛を和らげることができる点です。

また、鍼灸は局所的に熱による刺激を加えることで血行を良くし、免疫細胞を活性化させる、自律神経やホルモンバランスを整える作用もあるため、痛みを和らげる以外にも体調全体を良くする効果が期待されます。

 

そのため、最初はヘルニアの神経痛に対して鍼灸の治療を行っていたところ、みるみるうちに元気が出てきて散歩中に走り回れるようになる子もいらっしゃいます。

症状が収まった後もペットの良いコンディションを保つために、定期的に鍼を打ちにいらっしゃるほど当院の鍼灸治療に満足される方が多くいらっしゃいます

 

まとめ

漢方同様に、犬や猫の治療に鍼灸を利用している病院はまだまだ少ないですが、鍼灸を正しく行えば副作用なく筋肉のコリをほぐし、関節・神経の痛みなどを取り除けます

 

特に季節の変わり目で気温が急に下がった時はヘルニアなどの神経痛が悪化することが多く、薬ではなく鍼灸が有効である場合もあります。

ペットの鍼灸に興味のある方は是非一度当院にご相談ください。

 

当院の漢方治療についてはこちらでもご紹介しています

当院のホモトキシコロジーについてはこちらでもご紹介しています

 

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