「薬が飲めない猫でも、元気になれた。」──ミーちゃんのやさしい選択
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「うちの子、どんな薬もバレちゃうんです」──飼い主さんの切実な声
2007年生まれ(2025年現在17才)のミーちゃんは、日本猫の女の子。
歳を重ねるにつれて、食欲不振や嘔吐を繰り返す日々が続いていました。
血液検査では大きな異常は見られません。
でも、飼い主さまはわかっていました。
「明らかに、なんだか調子が悪そう…」と。
とってもミーちゃんを大切にされている飼い主さまは
食欲不振が出だしてから毎日ノートにミーちゃんの食べたカロリーや排便・排尿のタイミングや回数、嘔吐などの詳細な記録をつけられていました。
しかし、ミーちゃんにはひとつ大きな問題がありました。
とにかく薬が飲めない子だったのです。
ごはんに混ぜてもすぐに気づき、薬の気配がするだけで食べてくれない。
飲ませようとすると抵抗して、かえって体調が悪化するようなこともありました。
「この子にできる治療法なんて、あるのかな…」
そう感じていた飼い主さんに、転機が訪れたのは2023年2月のことでした。
出会ったのは、“飲まないお薬”──鍼とお灸の治療
ミーちゃんにとっての転機、それが鍼(はり)と温灸による治療でした。
最初は少しの時間だけ鍼を刺してすぐに抜く、短時間のやさしいアプローチ。
数回の治療を重ねるうちに、食欲が戻り、嘔吐の回数も激減。
活発に動き回る日が増えてきたのです。
点滴や注射にて標準的な治療をしていた頃は
病院に行きたくなくてカーペットにしがみついて離れず…
そのままカーペットともに病院まで来ていたミーちゃん
なんと…今では――
鍼の日になると、「早く行こう!」とキャリーをトントン催促するようになったのです。
飼い主さまもビックリ、私たちもビックリする変化でした。
「治療に行くっていうより、リラクゼーションに行くつもりみたい」と飼い主さまはおっしゃいます。
ミーちゃんの変化(2023年~2025年)
- 嘔吐が月に1回程度まで減少
- 食欲は安定し、1日200kcal以上をしっかり摂取
- 体重も鍼灸治療開始4か月で3.6g → 4.0kgへ!
- 2025年、現在は週1回の鍼治療だけで元気を維持中(薬なし!)
(ミーちゃんは鍼治療の間隔をあけると調子が落ちてきたので、現在は週一回の鍼治療を続けています)
「薬ができない」から始まる、新しい選択肢
✔ お薬を混ぜても絶対にバレちゃう子
✔ 投薬のたびに嫌われてしまう気がして心が痛む
✔ 仕事や介護で、どうしても毎日の投薬が難しいご家庭
そんな飼い主さんに、「飲まないお薬」=鍼灸治療というやさしい方法があることを知ってほしいのです。
体に無理なく、ストレスなく、
そして、「うちの子が嬉しそうに治療に行く」──そんな未来も、実際にあるのです。
「薬じゃない治療、うちの子にもできるかな?」
そんな風に思ったら、ぜひご相談ください。
あなたの子にとっての“心地よいケア”を一緒に見つけましょう。
ミーちゃんの鍼治療中です。