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人間と同じように、動物にもアレルギーがあります。症状は皮膚に現れることが多く、基本的には生涯にわたってアレルギー治療が必要になります。

そこで注目されているのが、副作用が極めて少ない「オゾン療法」です。

今回は、アレルギーの原因や症状、オゾン療法をはじめとしたアレルギー治療などについて、詳しく解説します。

■目次
1.オゾン療法とは？
2.アレルギーの原因
3.症状
4.診断方法
5.治療方法
6.まとめ

オゾン療法とは？

オゾン療法は、オゾンガスを医療目的で使用する治療法です。オゾンは酸素の一形態であり、その強力な酸化作用を利用して治療に応用されます。

この療法は、血液の浄化、免疫系の強化、抗菌作用など、多岐にわたる健康上の利点が報告されています。

特に、炎症を抑え、痛みを緩和し、細胞の再生を促進する効果が期待されており、アレルギー治療においてもその可能性が探求されています。

アレルギーの原因

アレルギーとは、特定のアレルゲンに対して過剰な免疫反応を起こしてしまう状態のことです。

犬や猫にアレルギーを引き起こす代表的なアレルゲンには、以下のようなものがあります。

・食物アレルギー

特定の食材（例：牛肉、鶏肉、小麦、大豆など）に対するアレルギー。食物に含まれる特定のタンパク質がアレルゲンとして機能することがあります。

・フレアアレルギー（環境アレルギー）

花粉、ノミ、マダニ、カビ、動物のフケなどの環境に存在するアレルゲンに反応します。

・接触アレルギー

皮膚が直接、何らかの物質（例：洗剤、薬品、植物など）に触れた時に起こります。

・蚊刺されアレルギー

蚊に刺された箇所が異常に腫れや、痒みが強く出るアレルギー反応です。

症状

アレルギーの症状は以下のようにさまざまです。

・皮膚の症状：強い痒み、赤み、腫れ、フケ、湿疹、脱毛など

・消化器系の症状：嘔吐、下痢、ガスの増加など

・呼吸器系の症状：くしゃみ、鼻水、呼吸困難など

痒みが長く続くと、掻き壊し・舐め壊しによって皮膚が傷つき、二次的な細菌感染が起こることもあります。

診断方法

診断は、まず犬や猫の全体的な健康状態を観察し、具体的な症状をもとに、アレルギーの可能性を評価します。

そして、皮膚検査を行い、細菌や真菌、寄生虫による感染性の皮膚炎がないかどうかを確認します。もしこれらの皮膚炎がある場合は治療を行い、それでも痒みが続く場合にはアレルギーが疑われるため、アレルゲンを特定するためにアレルギー検査を行います。

また、食物アレルギーが疑われる場合には除去食試験を行います。

治療方法

アレルギーの治療は、アレルゲンをできるだけ除去することと、薬やスキンケアによって皮膚の痒みを抑えることが基本になります。

また、補助的に「オゾン療法」を行うことで、治療効果を高められる場合があります。

そもそもオゾン療法とは、オゾンガスを利用することによって自然治癒力を高める治療法で、消炎鎮痛作用や免疫を調整する作用があることからアレルギーにも効果的です。

さらに、副作用が極めて少なく、治療に使用されるステロイドなどの量を減らせるというメリットもあります。

ただし、これらの治療法の目的はあくまで痒みのコントロールであり、アレルギーを完治させたい場合には「減感作療法」を行う必要があります。

減感作療法は少しずつアレルゲンを投与して身体を慣らしていく治療法ですが、必ずしも完治するわけではなく費用がやや高額になるというデメリットもあるため、慎重に選択する必要があります。

まとめ

オゾン療法はほとんど副作用がないため、治療が長期にわたるアレルギーのような病気におすすめです。

また、適応範囲が広くアレルギー以外にもさまざまな病気に効果を発揮してくれるため、オゾン療法にご興味のある方は、ぜひ当院までご相談ください。

当院ではオゾン療法以外にも、動物の体に備わっている「治そうとする力」を活かし、ホモトキシコロジーや漢方を使った負担の少ない治療を行っています。

■ホモトキシコロジーについてはこちらで解説しています
・代替補完療法（ホモトキシコロジー・漢方）
・犬や猫のホモトキシコロジーとは｜ドイツ発祥の自然療法の一つ

■オゾン療法はこちらの記事でも解説しています
・がんの補助治療　‐オゾン療法‐
・慢性細菌感染の治療　‐オゾン療法‐

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