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犬と猫の糖尿病と漢方の治療について|初期症状にきづきにくい病気

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糖尿病とは、インスリンというホルモンがうまく作用しなくなることで、血液中のブドウ糖を利用できず、血糖値が高くなってしまう病気です。犬よりも猫での発生率が高く、重度の場合は命にかかわることもあります。

 

糖尿病の治療には基本的にインスリン治療が必要です。しかし、漢方治療を併用することで、病気をコントロールしやすくなることもあります。

 

今回は、犬と猫の糖尿病や漢方の治療について、詳しく解説していきます。

 

■目次
1.症状
2.診察方法
3.治療方法
4.気を付けるべきポイント
5.まとめ

 

症状

犬や猫が糖尿病になると、最初に現れる症状として多飲多尿(水をたくさん飲んで薄いおしっこをたくさんする)や、食欲はあるのに痩せてしまうことが挙げられます。

 

病気が進行すると「ケトアシドーシス」という状態に陥り、元気や食欲がなくなり、嘔吐、下痢、脱水などの症状が見られるようになります。さらに重度になると、昏睡状態になり、命を落としてしまうケースもあります。

 

また、犬の場合はかなり高い確率で白内障を引き起こします。糖尿病性の白内障は進行が早く、多くのケースでは数日の間に目が真っ白になって視覚を失ってしまいます。

 

診察方法

まず、問診や身体検査を行います。その後、血液検査で血糖値の上昇を確認し、尿検査で尿糖の陽性を確認することで糖尿病の診断を行います。

これらの検査により、糖尿病の有無や重症度を判断し、適切な治療方針を決定します。

 

治療方法

糖尿病の治療には、血糖値をコントロールするためにインスリンの投与食事療法が行われます。万が一、ケトアシドーシスに陥っている場合には緊急入院となり、状態が落ち着くまで点滴やインスリンによる治療を続ける必要があります。

 

また、漢方薬による治療も有効です。漢方薬は症状の緩和や体質の改善、合併症予防などの効果が期待できます。西洋医学的治療と併用することで血糖値のコントロールがしやすくなり、インスリンの投与量を減らすことができるというメリットもあります。

 

ただし、犬や猫の糖尿病はかなり症状が悪化してから発見されるケースも少なくありません。そのため、飼い主様の判断で漢方薬を投与しながら様子を見ることは避け、愛犬や愛猫に糖尿病が疑われる場合にはまず動物病院を受診し、獣医師の指示に従って漢方薬を投与するようにしましょう。

 

気を付けるべきポイント

糖尿病を予防するためには、以下の点に注意することが大切です。

 

<バランスの良い食事と適度な運動>

肥満にならないように、バランスの取れた食事と適度な運動を心がけましょう。肥満は糖尿病のリスクを高めるため、日々の管理が重要です。

 

<ストレスの軽減>

ストレスを極力避けることも、糖尿病の予防には重要です。愛犬・愛猫がリラックスできる環境を整え、安心して過ごせるようにしましょう。

 

<日頃の観察>

日常から愛犬・愛猫の様子をよく観察し、飲水量や体重を把握しておくことも重要です。万が一、飲水量や体重に異変が生じた場合は、すぐに動物病院を受診するようにしましょう。早期発見と適切な対応が、健康維持の鍵となります。

 

まとめ

犬や猫の糖尿病は、初期症状に気づかず見逃されてしまうケースも少なくありません。そのため、定期的に健康診断を受け、早期発見・早期治療に努めることが重要です。

 

また、生涯にわたって治療が続くケースがほとんどです。

漢方治療は副作用が少なく、インスリン治療との併用も可能なため、血糖値のコントロールが難しい場合など、何かお困りの際はぜひ当院までご相談ください。

当院では従来の西洋医学に加えて、漢方・鍼灸といった東洋医学を取り入れた統合医療を行っており、個々の動物(環境、食事、体質等)に合わせ、動物専用の漢方薬を処方しております。

 

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