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犬や猫の健康管理のため食事選び|適切な食事管理が大切

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犬や猫の平均寿命が伸びている理由のひとつに、食事の変化が挙げられます。昔は残飯を与えるのが当たり前でしたが、今では栄養バランスの整ったペットフードが主流となり、愛犬や愛猫も健康的に長生きできるようになりました。

このことからもわかるように、健康管理には食事選びがとても大切です。「うちの子に合ったペットフードは何だろう?」と悩む飼い主様も多いのではないでしょうか。

 

今回は、健康管理のための食事選びについて解説します。

■目次
1.食事選びの重要性
2.ペットフードの基本知識
3.質の高いペットフードの特徴とメリット
4.安価なペットフード特徴と落とし穴
5.日々の食事管理のコツ
6.まとめ

 

食事選びの重要性

犬や猫は年齢や体格、飼育環境(室内飼いか、屋外飼いか)、避妊・去勢手術の有無などによって、必要な栄養素やカロリーが異なってきます。そのため、その子の状態に合った食事を選ぶことで、愛犬や愛猫の健康をしっかりと守ることができます。

食事選びを誤ってしまうと、必要な栄養やカロリーが不足したり、過剰になったりして、病気を誘発してしまう恐れがあります。

 

さらに、病気の治療においても食事の与え方が大きく影響します。例えば、お腹の調子が悪いときには少量の食事をこまめに与えるようにし、特定の病気の治療には療法食を取り入れることで病気の改善につながります。

 

愛犬のおなかの調子が悪いときはこちらをご覧ください

 

ペットフードの基本知識

ペットフードにはドライフードウェットフードがありますが、この2つの大きな違いはフードに含まれる水分の量です。

それぞれにメリット・デメリットがあり、ドライフードは比較的保存が簡単でコスパがよいというメリットがありますが、飲水量を十分に確保する必要があります。

一方、ウェットフードは栄養に加えて水分も与えることができ、嗜好性が高いというメリットがありますが、開封後は傷みやすく、コストが高いというデメリットがあります。

 

また、ペットフードのパッケージには、法律によって記載しなければならない項目が決まっています。その中でもフード選びの際に重要な情報が、原材料と成分です。

原材料は、原材料に占める重量の割合が多い順に記載されています。もし愛犬や愛猫にアレルギーがある場合は、アレルゲンとなる材料が入っていないかどうかしっかり確認しましょう。

成分については、タンパク質、脂質、繊維質、水分、灰分の5大栄養素の含有量が必ず記載されていますので、必要な栄養がきちんと含まれているかチェックしましょう。

 

とはいえ、すべての数値を確認するのは難しいかもしれません。一般的にはフードのパッケージに目的(◯歳以上用、◯◯ケアなど)や給与量の目安が記載されているため、そちらを参考にするとよいでしょう。

 

質の高いペットフードの特徴とメリット

最近では、「プレミアムフード」と記載されたペットフードを目にする機会が増えました。

このプレミアムフードに明確な定義はありませんが、一般的には以下のような特徴があります。

 

質の高い原材料を使用している

添加物を極力使用していない

安全性がより高い

 

これらのフードは、人間の食べ物と同じレベルの安全基準で作られていたり、人間が食べても大丈夫な材料を使用していたりするため、安心して愛犬や愛猫に食べさせることができます。

 

安価なペットフード特徴と落とし穴

ペットフードコーナーを見てみると、価格帯が非常に幅広いため驚かれる方も多いでしょう。先ほどご紹介したプレミアムフードは高価なものが多いですが、安価なペットフードであっても、法律に基づいて最低限の安全性は確保されています。

 

では、なぜ安価なのかというと、一番の理由は原材料の質の違いです。

私達が食べるものと同じように、ペットフードにもブランド肉や無農薬の食材を使用すれば、必然的に値段が高くなります。

一方で、安価なペットフードには質の悪い原材料や添加物が使われていることが多いため、その分製造コストを抑えることができます。

 

しかし、こうした質の低いフードを与え続けることは、愛犬や愛猫の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。ですので、普段から人が食べても安心な品質の高いフードを選ぶことが大切です。安価なフードだけに頼らず、できるだけ良質なものを選んで、愛犬や愛猫の健康を守りましょう。

 

また、より安全なフードを求めて手作り食を取り入れる飼い主様も増えています。

手作り食は自分で食材を選ぶことができるため、「何が入っているかわからない」という不安を取り除くことができます。

しかし、手作り食は必要な栄養やカロリーが不足しがちですので、すべての栄養素を計算することが難しい場合には、ペットフードを主食にして、おやつやトッピングを手作りにするとよいでしょう。

 

さらに、人間の食べ物の中には犬や猫が食べると中毒を起こすものもあるため、人間の食べ物を与える際には、必ず食べさせても大丈夫なものかを調べてから与えるようにしましょう。

 

日々の食事管理のコツ

どんなに質の高いフードを選んでも、適切な食事管理を行わなければその効果は半減してしまいます。ここでは、日々の食事管理のコツをご紹介します。

 

まず、置き餌は避け、食事の回数は1日2〜3回を目安にしましょう。食事の時間については、毎日同じ時間にする方がよいという意見と、時間をバラバラにする方がよいという意見があります。

毎日同じ時間にすると空腹の時間が長くならず、体にも精神的にも負担がかかりにくいというメリットがある一方で、時間をバラバラにすると、決まった時間に食事ができなかった場合でも体に負担がかかりにくく、犬の場合は無駄吠えを避けられるというメリットがあります。

 

そして、ドライフードを与える場合は、飲水量が十分に確保できるように管理することが大切です。いつでも新鮮な水を飲めるように工夫し、特に冬場など飲水量が減りがちなときは、ドライフードをぬるま湯でふやかしたり、ウェットフードを混ぜたりするのもよい方法です。

 

まとめ

ペットフードはメーカーや種類が多いため、どれを選べばよいのか迷ってしまう飼い主様も少なくありません。そのため、パッケージに記載された原材料や成分、目的などをよく確認して、愛犬や愛猫にあった食事を選ぶことが大切です。

また、当院ではフード選びに関するアドバイスも行っておりますので、お困りのことがあればお気軽にご相談ください

 

■食事に関する記事はこちらで解説しています

シニア期(高齢期)に起こる食事の変化|愛犬・愛猫の食生活は大丈夫?

犬と猫の食欲不振について|ストレスや病気が隠れているかも?

 

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