犬や猫のストレス軽減と鍼灸について|鍼灸で心と体をリラックス
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愛犬や愛猫が健康で幸せに過ごすためには、心の健康も非常に重要です。
犬や猫はとても繊細で、私たち人間と同じようにストレスを感じることがあります。しかし、ストレスの原因を完全に無くすことは難しく、感じたストレスを溜め込んだままでは心身の健康に悪影響が出てしまいます。そのため、日頃からストレス解消を心がけることが大切です。
ストレス解消といえば運動を思い浮かべる方が多いと思いますが、実は鍼灸もストレス軽減の効果があるということをご存じでしょうか。
今回は、犬や猫のストレス軽減と鍼灸について解説します。
■目次
1.ストレスを感じているときの症状
2.ストレスの原因
3.ストレスが溜まるとどうなる?
4.ストレスの解消法
5.ストレスを溜めない工夫
6.まとめ
ストレスを感じているときの症状
犬や猫は言葉で伝えられない分、以下のような行動や体調の変化でメッセージを送っています。愛犬や愛猫がストレスを感じているときのサインを見逃さないことが大切です。
・目をそらす
・あくびをする
・耳が後ろに下がる
・体がこわばって硬くなる
・しっぽが下がる
・口元を舐める
・いつもより過剰に甘える
・口を開けてハァハァと呼吸する(パンティング)
・粗相が増える
・元気や食欲がない
・性格が攻撃的になる
・体の一部をしつこく舐める
・同じ場所をくるくると回り続ける
ストレスの原因
犬や猫がストレスを感じる原因はさまざまです。
例えば、引っ越しや新しい家族の追加(人間や他の動物)といった環境の変化、工事や花火などの騒音、長時間の留守番、運動不足などが挙げられます。温度や湿度の変化もストレスの要因になります。
特に猫は環境の変化に敏感で、家具の配置が変わるだけでも不安を感じることがあります。犬の場合は、飼い主様の留守が多くなると分離不安を引き起こすことがあります。
また、社会化期に十分な経験を積んでいないと、他の犬や人との接触に対して過敏になることもあります。
さらに、健康問題もストレスの原因になり、慢性的な痛みや病気があると一層ストレスを感じやすくなります。
ストレスが溜まるとどうなる?
犬や猫もストレスが溜まると、心身の不調を訴えるようになります。
例えば、ストレスが溜まると免疫力が低下し、健康な状態ではかからないような病気にかかってしまうことがあります。
また、消化器系のトラブルも増え、嘔吐や下痢、食欲不振などが見られることがあります。
さらに、ストレスが続くと「鬱」のように無気力になり、遊ぶことや食事への興味を失ってしまうことがあります。
ストレスの解消法
ストレス解消のためには、思いっきり運動してエネルギーを発散させることや、たくさんコミュニケーションをとって安心感を与えることが大切です。
例えば、引っ越しや新しい家族の追加などの大きな変化がある場合は、できるだけゆっくりと慣れさせるようにしましょう。また、リラックスできる専用のスペースを作ってあげるのも効果的です。お気に入りのおもちゃや寝具を用意して、安心して過ごせる場所を用意することが重要です。
症状が重い場合には薬を使った治療を検討することもありますが、当院ではまず、お散歩やスキンシップの時間を増やすことや、静かで落ち着ける場所を作るなど、生活の見直しを飼い主様にお願いしています。
より専門的なストレス解消法として、鍼灸を取り入れることも推奨しています。
鍼灸は、体の特定のポイントに針を刺したり、温熱を加えたりすることで、体内のエネルギーの流れを整え、自然治癒力を高める治療法です。
これにより自律神経を整え、ストレスによる緊張を緩和し、リラックス効果をもたらします。慢性的な痛みや不快感を軽減し、全体的な健康状態を向上させる効果もあり、治療効果を最大限に引き出すことができます。
副作用がほとんどないため、治療そのものがストレスになりにくいというメリットもあります。
ストレスを溜めない工夫
ストレスを溜めないためには、運動とコミュニケーションの時間をたっぷり確保することが大切です。どうしても留守番の時間が長くなってしまう場合は、犬や猫が退屈しないようなおもちゃを用意することも重要です。
例えば、コングは美味しいものを食べながら一人で遊べるので、留守番用のおもちゃとしておすすめです。
また、愛犬や愛猫の性格や好みに合わせた環境作りも大切です。静かな場所を好む猫には隠れ家を用意し、社交的な犬には他の犬との交流の機会を設けるなど、ストレスを溜めないように工夫してみましょう。
まとめ
犬も猫も元々はエネルギッシュな動物なので、室内で何もしない時間が長いとストレスを感じやすくなります。
また環境の変化にも敏感で、引っ越しや家族構成の変化がある場合には、いつもよりスキンシップの時間をたっぷりとって、愛犬や愛猫が安心して過ごせるように努めましょう。
日常の生活環境やスキンシップに気を配り、ストレスのサインに早く気づくことが大切です。
一般的なストレス解消法に加え、鍼灸など専門的なケアを取り入れることで、愛犬や愛猫の心身の健康を保ちましょう。
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<参考>
なるほど!犬の心理と行動(西東社)