刺さない鍼治療「鍉鍼(ていしん)」|痛みゼロの東洋医学
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みなさんは、「鍉鍼(ていしん)治療」という刺さない鍼治療をご存じでしょうか。この治療法は、先が尖っていない太い鍼を使うため、従来の鍼治療のように皮膚に刺すことはありません。そのため、痛みを感じることなく安心して治療を受けることができます。
今回は、刺さない鍼治療である「鍉鍼治療」について、その特徴や効果をご紹介します。
■目次
1.鍉鍼(ていしん)とは?
2.犬や猫への鍉鍼治療の利点
3.鍉鍼が効果的な症状や疾患
4.鍉鍼と西洋医学の関わり
5.まとめ
鍉鍼(ていしん)とは?
鍉鍼とは、先が丸くなっている太い鍼のことを指します。鍉鍼治療は従来の鍼治療と同様に、ツボや経絡を刺激することで「気・血・津液」の流れを正し、全身のバランスを整え、健康に導く効果があります。
ただし、鍉鍼は従来の鍼とは違い、皮膚に刺しません。皮膚の上からツボに当てることで筋肉の緊張をほぐし、滞っている疲労を和らげます。この刺さない鍼治療は、鍼を使うことに不安を感じる場合や、痛みに敏感な動物に特に適しています。
犬や猫への鍉鍼治療の利点
鍉鍼治療は皮膚に刺さないため、従来の鍼治療に比べて痛みが少なく、犬や猫にかかるストレスを軽減することができます。
また、鍼治療にはごくわずかですが感染リスクがあり、鍉鍼治療は皮膚を刺さないのでそのリスクを心配せずに安心して治療を受けることができます。
(当院では、普通の鍼治療の場合でも感染リスクが起こらないように管理していますのでご安心ください。)
鍉鍼が効果的な症状や疾患
鍉鍼治療は、以下のような症状や病気に効果的です。
・慢性疼痛(関節炎、腰痛 など)
・神経学的問題(神経の異常、神経痛 など)
・消化器系の不調(食欲不振、消化不良 など)
・皮膚疾患(アレルギー性皮膚炎、かゆみなどの皮膚トラブル)
・ストレス関連の問題(ストレスによる行動異常や不安を軽減し、リラックスさせます)
鍉鍼と西洋医学の関わり
症状や病気によっては西洋医学的治療を行わなければ命に関わることもあります。そのため、東洋医学は西洋医学を補完する形で役立ちます。
鍉鍼治療をはじめ、東洋医学には東洋医学の強みがあり、西洋医学には西洋医学の強みがあります。これらを組み合わせることで、より効果的な治療が可能となります。
例えば、西洋医学は急性の症状に対して迅速な診断と治療が得意です。一方、慢性的な疾患や全身のバランスを整えることが求められる場合には、東洋医学が有効です。
このように、東洋医学と西洋医学の強みを活かして、動物の健康を総合的にサポートすることができます。
まとめ
鍉鍼治療は鍼を皮膚に刺す必要がないため、動物たちへのストレスを最小限に抑えることができます。それでも、鍼治療と同等の効果を得ることができるので、愛犬や愛猫が痛みに弱かったり、ストレスを感じやすかったりして鍼治療を諦めていた飼い主様に特におすすめです。
当院では従来の西洋医学に加えて、漢方や鍼灸といった東洋医学を取り入れた統合医療を行っています。
個々の動物の環境、食事、体質などに合わせて、動物専用の漢方薬を処方いたします。オーダーメイドの治療が可能なことが漢方薬の強みです。
東洋医学は、痛みがあれば痛み止めを使うというように症状を直接治すのではなく、体質そのものを改善することを目指します。そのため、ホルモンバランスの乱れや原因がはっきりしない病気の予防にも有効です。
愛犬や愛猫の健康にお悩みの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
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