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空気が乾燥してくる季節のペットの呼吸器ケア術と東洋医学による対応策

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暑さが和らぎ、過ごしやすい季節が訪れる一方で、空気の乾燥が気になる時期でもありますね。

実は、犬や猫も乾燥した空気が原因で、呼吸器に負担がかかりやすく、さまざまな呼吸器の病気を引き起こすことがあります。そのため、この季節には呼吸器のケアをしっかり行うことがとても大切です。

 

今回は、乾燥した季節に犬や猫によく見られる呼吸器の病気や、適切なケアの方法について解説します。

■目次
1.呼吸器のトラブルが起こったときに見られる症状
2.呼吸器のトラブルの主な原因とは?
3.空気が乾燥する季節の呼吸器ケア方法
4.問題がある際の対処法
5.まとめ

 

呼吸器のトラブルが起こったときに見られる症状

「呼吸器」とは、呼吸に関わる臓器のことを指し、具体的には鼻、口、喉、気管、気管支、肺などが含まれます。

これらの部分に問題が生じると、以下のような症状が見られることがあります。

 

鼻水

鼻血

くしゃみ

逆くしゃみ

いびき

呼吸困難

口を開けての呼吸(開口呼吸)

チアノーゼ(唇や舌が紫色になる)

 

呼吸器の問題が進行すると、炎症や感染が広がり、鼻や喉、目の周囲に影響を与えることがあります。その結果、以下のような二次的な症状が現れます。

 

食欲不振:呼吸が苦しいと、食べること自体が負担になるため、食欲が減退することがあります。

目やにの増加:鼻や喉の炎症が目にも影響を及ぼし、目やにが増えることがあります。

顔面の変形:炎症や腫れが進行すると、顔の一部が腫れるなどの変形が見られることがあります。

 

 

呼吸器のトラブルの主な原因とは?

犬や猫が呼吸器のトラブルを抱える原因には、さまざまな病気が関わっていることがあり、代表的なものとして、鼻炎や肺炎、呼吸器の腫瘍などが挙げられます。

また、犬や猫それぞれに特有の呼吸器の病気もあります。

 

<犬の場合>

ケンネルコフ(犬伝染性気管気管支炎):特に多くの犬が集まる場所で感染しやすい、呼吸器の感染症です。咳やくしゃみが主な症状です。

短頭種気道症候群:鼻が短い犬種(フレンチブルドッグやパグなど)に見られる、呼吸がしづらくなる症状をまとめたものです。

気管虚脱:気管が潰れてしまい、咳や呼吸困難を引き起こす病気です。特に小型犬に多く見られます。

 

<猫の場合>

猫風邪:ウイルス感染が原因で、くしゃみや鼻水、目やにが多くなる病気です。

猫喘息:猫特有の慢性呼吸器疾患で、咳や呼吸困難が主な症状です。

 

 

空気が乾燥する季節の呼吸器ケア方法

冬が近づき空気が乾燥してくると、犬や猫も私たちと同じように喉が乾燥しやすくなります。そこで、加湿器を積極的に使って、お部屋の湿度を50〜60%ほどに保つことをおすすめします。

また、喉が渇いたときにすぐに水で潤せるように、常に新鮮なお水を用意してあげると、さらに効果的です。

 

 

問題がある際の対処法

もし愛犬や愛猫に呼吸器の病気が疑われる場合、まずは聴診や打診、レントゲン検査を行い、必要に応じて血液検査やエコー検査なども実施します。これらの検査を通じて原因を見つけ、必要に応じて薬を使った治療など、適切な対策を行っていきます。

 

当院では、西洋医学的な検査や治療に加え、東洋医学も積極的に取り入れています。東洋医学では、「四診」と呼ばれる五感を使った診察法で、体の状態(=証)を確認し、その証に基づいて漢方や鍼灸などの治療を行います。

西洋医学と東洋医学を組み合わせることで、より幅広く、愛犬や愛猫に合ったケアを行います。

 

 

まとめ

犬や猫も、空気が乾燥する季節には呼吸器のトラブルが増えてきます。そのため、冬場は加湿器を使ってお部屋の湿度をしっかり保ち、いつでも新鮮なお水を飲めるようにしてあげましょう。

 

当院では、西洋医学に加えて漢方や鍼灸などの東洋医学を取り入れた統合医療を行っています。愛犬や愛猫それぞれの環境や食事、体質に合わせて、オーダーメイドの漢方薬を処方することができるのが、漢方治療の強みです。

 

東洋医学は、単に症状を抑えるだけでなく、体質そのものを改善し、ホルモンバランスの乱れや原因が明確ではない病気の予防にも効果的です。

愛犬や愛猫の健康についてお悩みがありましたら、ぜひ一度当院にご相談ください。

 

 

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