獣医が解説!犬と猫のための漢方治療Q&A
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愛犬や愛猫に漢方治療を試してみたいと思いつつも、「本当に効果があるのだろうか?」「苦くて飲ませられないのでは?」といった不安を抱えている飼い主様も少なくないかと思います。
そこで今回は犬や猫の漢方治療について、飼い主様からよくいただく質問をQ&A形式でまとめてみました。
治療を受けるかどうか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
Q&A
Q:漢方はあまり効かないって聞くけど本当?
A:答えはNo.です。適切な診療を行い、愛犬や愛猫に合った漢方を選択することで、多くの場合効果が期待できます。
ただし、中にはきちんと診療をせず病名だけで漢方を処方する病院もあり、そのような場合は効果が見られないこともあるので、信頼できる診療を受けることが大切です。
Q:漢方の治療には時間がかかると聞くけどどうなの?
A:確かに状態によっては時間がかかることもありますが、適切な診療と漢方の選択が行われれば、短期間で効果が表れることもあります。
ただし、状態が悪化してからでは治療に時間がかかることがあるため、早めの健康診断や治療が重要です。
Q:漢方は苦くて飲ませられないらしいけど本当?
A:漢方が全て苦いわけではありません。一般的に、炎症を抑える漢方は苦みがあることが多いですが、体調を整える漢方には甘みがあるものもあります。
もし苦くて飲みにくい場合は、オブラートやカプセルで包む、投薬補助食を利用する、ウェットフード、ヨーグルト、ふかしたさつまいもやカボチャに練り込むなどの工夫をすることで、飲みやすくなりますのでお試しください。
Q:どれくらいで効くの?
A:多くの場合、漢方薬を飲み始めてから3日ほどで症状の改善が見られることが多いです。
ただし、2週間ほど服用しても効果が見られない場合は、その漢方薬が愛犬や愛猫に合っていない可能性があります。その際は、他の漢方薬を試すことを検討する必要がありますので、獣医師にご相談ください。
Q:西洋医学の薬と漢方薬を一緒に使っても大丈夫?
A:相互作用を考慮して処方する必要がありますが、獣医師の指導のもとであれば併用は可能です。
西洋医学の薬は特定の病気や「症状」に対して直接作用するのに対し、東洋医学では全身のバランスを整え、自然治癒力を高め、病気の根本解決をすることを目指しています。これにより、漢方薬と西洋医学の薬を併用することで、相乗効果が期待できることがあります。
Q:漢方薬にも副作用はありますか?
A:漢方薬は天然由来の成分から作られていますが、副作用が全くないわけではありません。ただし、適切に処方されれば、副作用は非常に少なく、比較的安全に使用できる治療法です。
まとめ
犬や猫の漢方治療は副作用が少ないことから、少しずつ広がりを見せています。ただし、しっかりと診療を受けて、愛犬や愛猫に合った漢方薬を選ばないと、リスクが伴うこともありますので、注意が必要です。
当院では、漢方治療をはじめとする東洋医学にも力を入れています。今回ご紹介した内容以外にも、漢方治療について気になることや疑問があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
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