犬や猫に薬を飲ませるコツ|嫌がる場合の工夫と代替治療を解説
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動物病院で処方された薬を愛犬や愛猫に飲ませるとき、嫌がったり、うまく吐き出してしまったりして、困ってしまうことはありませんか?
特に、薬が苦手な犬や猫の場合、毎回の投薬が飼い主様にとっても、愛犬や愛猫にとっても負担になってしまうことが少なくありません。
無理に飲ませようとすることで、犬や猫がさらに薬を嫌がるようになってしまうこともあります。だからこそ、少しでもストレスを減らせる方法を見つけることが大切です。
今回は、薬を嫌がる犬や猫に試せる具体的な工夫や、必要に応じて検討できる別の治療方法について解説します。
■目次
1.薬が飲めないことで起きるトラブル
2.薬が飲めないときの対処法と進め方
3.にまいる動物病院の取り組み
4.まとめ
薬が飲めないことで起きるトラブル
愛犬や愛猫に薬を飲ませるのは、ケガや病気を治すため、あるいは病気を予防するために欠かせないことです。
しかし、薬を飲めない状態が続くと、病気にかかるリスクが高まり、ケガや病気が悪化してしまう恐れがあります。
薬をどうにか飲んでもらおうと一生懸命になるあまり、嫌がる愛犬や愛猫に無理に与えようとしてしまうこともあるかもしれません。
しかし、無理強いをすることで犬や猫に強いストレスを与えるだけでなく、飼い主様との信頼関係が傷つく恐れもあります。
こうした事態を避けるには、愛犬や愛猫にとって負担が少ない方法を見つけることが大切です。
薬が飲めないときの対処法と進め方
薬を飲ませるのが難しいと感じる飼い主様は多く、「どうしたらうまく飲ませられるのか」というご相談を受けることもしばしばあります。
まず試していただきたいのは、投薬方法の見直しです。錠剤やカプセルの場合、喉の奥までしっかり押し込めているかを確認してみましょう。
粉薬の場合は、水で練ってから口の中の吐き出しにくい場所(歯茎や上顎など)に塗りつけると効果的です。
それでも難しい場合は、薬を好きな食べ物と組み合わせる工夫もおすすめです。少量のウェットフードや、愛犬や愛猫が好きなおやつに薬を包んで与えると、飲みやすくなることがあります。この方法なら、薬の抵抗感を減らしつつ、スムーズに飲ませられる場合が多いです。
もしこれらの工夫をしても飲ませるのが難しい場合は、薬の形状や種類を変更することを動物病院に相談してみてください。
例えば、錠剤を液体に変える、フレーバー付きの薬に変えるなど、飼い主様や愛犬・愛猫にとって負担の少ない選択肢が見つかることがあります。
にまいる動物病院の取り組み
にまいる動物病院では、愛犬や愛猫の自然治癒力を高める治療法を積極的に取り入れ、できるだけ内服薬に頼らない方法で健康をサポートしています。以下に、当院で行っている主な治療法をご紹介します。
<鍼治療による全身的なアプローチ>
鍼を使ってツボを刺激し、体内のエネルギーの流れを整えることで自然治癒力を高める治療法です。この方法には投薬が必要なく、副作用もほとんどないため、愛犬や愛猫が治療によるストレスを感じにくいという特徴があります。
また、リラックス効果や慢性的な痛み・不快感の軽減も期待でき、全体的な健康状態を向上させる効果があります。
<ホモトキシコロジーによるアプローチ>
特別な注射や内服薬を使用して、体内に蓄積した有毒物質(ホモトキシン)を排出・解毒し、損傷した臓器をサポートする治療法です。
西洋医学と同様に内服薬を使うケースもありますが、西洋薬よりも苦みが少なく飲ませやすいという特徴があります。
また、副作用が非常に少なく、多くの病気に対応できる治療法として注目されています。
<アロマセラピーによるアプローチ>
植物の芳香成分を活用した治療法で、主にハーブ(薬用植物)から抽出した精油(エッセンシャルオイル)を使用します。吸入やマッサージによって体のバランスを整え、自然治癒力を高めます。
ただし、猫は人や犬と比較すると精油の成分を解毒する能力が低いため、精油に対して中毒を起こす可能性があります。そのため、アロマセラピーは主に犬に適用されます。
<オゾン療法によるアプローチ>
医療用のオゾンガス(O3)を使った治療法です。強力な酸化作用によって病原体を破壊するだけでなく、免疫系の強化や抗酸化作用、炎症の抑制、痛みの軽減など、幅広い健康効果が期待されています。
治療方法には、オゾンガスを肛門から注入する「オゾンガス注腸法」や、外用としてオゾン水やオゾンオイルを使用する方法などがあります。
♦オゾン治療についてはこちらから
にまいる動物病院では、愛犬や愛猫が安心して治療を受けられるよう、一頭一頭に合わせた最適な方法を提案しています。健康管理や治療についてお悩みの際は、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
薬を飲ませるのがうまくいかないと、愛犬や愛猫だけでなく、飼い主様にとっても大きな負担になってしまいます。
さらに、無理に投薬しようとすることで、犬や猫がストレスを感じるだけでなく、大切な信頼関係が傷ついてしまうこともあります。
そのような場合には、投薬方法の工夫や、治療薬や治療方法そのものを見直すことが大切です。
当院では、内服薬に頼らず、体の自然治癒力を高める治療法を積極的に取り入れています。
鍼治療やホモトキシコロジー、アロマセラピー、オゾン療法など、多角的なアプローチで愛犬や愛猫の健康をサポートしていますので、投薬でお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。
西洋医学と東洋医学を組み合わせた統合医療を通じて、愛犬や愛猫が健やかに暮らせるよう、飼い主様とともに全力でサポートしてまいります。
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